WinRing0 公開終了

コードサイニング証明書を個人でも取得できるようになったこと などから WinRing0 の開発・公開を終了いたします。

WinRing0 が提供していたような機能を必要とされれる方は、ご自分でコードサイニング証明書の取得と(適切な)カーネルモードドライバの開発を行ってください。

【2010/5/14 20:25 追記】

セキュリティ上のリスクを低減した WinRing0 2.0.0 が利用できます。

【2010/3/17 12:07 追記】 (コメントからの転記)

なぜ WinRing0 を公開停止にせざるを得なかったかを多く語ることはしませんでした。そのため、ユーザーの方にはなぜ?という疑念を抱かせてしまったのは当然だと思います。この点についてはお詫びいたします。ただ、そうせざるを得ない事情が背後にあったことを察していただければと思います。

開発者の方であればご理解いただけるかとは思うのですが、端的に言うと本質的に WinRing0 は存在してはならないライブラリなのです。なぜ、OS は I/O ポートや物理メモリ、MSR などへのアクセスを制限しているか、Vista x64 以降カーネルモードドライバへの署名が必須なのかを考えていただければご理解いただけるかと思います。

私自身は、より多くの開発者と低レイヤープログラミングの楽しさを共有したいと思い、諸々を理解した上で WinRing0 を開発・公開しましたが、今の時代にそれは許されないということを受け入れざるを得ません(※)でした。

※WinRing0 にしているデジタル署名が取り消されてしまうと x64 環境では、WinRing0 ベースのアプリは全て起動できなくなってしまいます。

公開停止に至った背景を詳述しなかったために多くの疑念や誤解を生じさせてしまったこと、また、WinRing0 をご利用いただいた開発者の皆様を結果的に振り回すことになってしまったことをお詫びいたします。

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8件のフィードバック

  1. susumu より:

    公開終了ですか!
    利用しておりましたので、(WHS Add-In HardwareTemp)
    ちょっと残念ですが、今後の活躍に期待しています。

  2. hiyohiyo より:

    > susumu さん
    お久しぶりです。
    個人でもコードサイニング証明書が取得できるようになりましたので、役目は果たしたかなと考えています。自分でドライバを用意するのは大変ではありますが、本来そういうものですし。

  3. sword より:

     既にWinRing0を利用しているアプリ開発者様に対してはどうするつもりなのでしょうか?
     私もWinRing0を利用しているアプリを愛用していますが、それが突然使えなくなるのだとしたら非常に困ります。

     もし、単純にこれから開発する人は、個人でもできるからやってみて、という話なら理解できます。が、既にWinRing0を使って開発されてしまった幾多のアプリが、ある日突然使えなくなる、なんて事態に陥るのなら、それは想像を絶する悪夢です。

     それを抜きにしても、個人でも取得できるから~とかいう理由で、年間6万円も払える個人開発者が何人いるとお考えでしょうか?
     それも含めてのWinRing0の良さであり、良質アプリの土壌であると理解していましたが、今回の突然の開発中止は弱小開発者の芽を摘むだけではありませんか? その証拠に技術提供すら皆無ではありませんか。
     こんなすごい人もいるんだなと応援していただけに、失望の念を禁じえません。

  4. hiyohiyo より:

    > sword さん
    なぜ WinRing0 を公開停止にせざるを得なかったかを多く語ることはしませんでした。そのため、ユーザーの方にはなぜ?という疑念を抱かせてしまったのは当然だと思います。この点についてはお詫びいたします。ただ、そうせざるを得ない事情が背後にあったことを察していただければと思います。

    開発者の方であればご理解いただけるかとは思うのですが、端的に言うと本質的に WinRing0 は存在してはならないライブラリなのです。なぜ、OS は I/O ポートや物理メモリ、MSR などへのアクセスを制限しているか、Vista x64 以降カーネルモードドライバへの署名が必須なのかを考えていただければご理解いただけるかと思います。

    私自身は、より多くの開発者と低レイヤープログラミングの楽しさを共有したいと思い、諸々を理解した上で WinRing0 を開発・公開しましたが、今の時代にそれは許されないということを受け入れざるを得ません(※)でした。

    ※WinRing0 にしているデジタル署名が取り消されてしまうと x64 環境では、WinRing0 ベースのアプリは全て起動できなくなってしまいます。

    公開停止に至った背景を詳述しなかったために多くの疑念や誤解を生じさせてしまったこと、また、WinRing0 をご利用いただいた開発者の皆様を結果的に振り回すことになってしまったことをお詫びいたします。

  5. temple より:

    ソースコードだけで WinRing0 1.3.1b を再公開できないものでしょうか?

  6. hiyohiyo より:

    > temple さん
    これじゃぁダメだという反面教師的な価値はありますが、何がダメなのかを WinRing0 を使われる開発者の方々に理解いただくのはそれほど簡単ではないと考えております。(特に海外向けには十分な説明ができているとはとても言えませんし)

    そのため、再公開ということは考えておりません。

    とはいえ、修正 BSD ライセンスで公開していたものですし、その実装を諸々を理解した上で参考にしたいというのであれば、個別にメールを戴ければ対応させていただきます。

  1. 2010年3月8日

    […] [2010/02/28] WinRing0 公開終了しました。 […]

  2. 2010年5月9日

    […] WinRing0 1.3.1b 公開終了 より約 2 […]

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