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NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 すがぴ 15/5/12(火) 11:55 [添付]

Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 hiyohiyo 15/5/12(火) 21:31
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 すがぴ 15/5/15(金) 10:15
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 hiyohiyo 15/5/19(火) 1:05
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 すがぴ 15/7/9(木) 11:13
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 hiyohiyo 15/7/9(木) 23:57
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 すがぴ 15/7/14(火) 8:52
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 hiyohiyo 15/7/15(水) 0:02
Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0.3の不具合 すがぴ 15/7/15(水) 23:19

Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 hiyohiyo WEB  - 15/5/12(火) 21:31 -
▼すがぴさん:
>例えば、NVMe SSDのDefault Sequential Writeは、CDM3.0.5では1578MB/s出ますが、CDM4.0.3では97MB/sしか出ません。
>NVMe SSDのSequential Write (Queue=32, Thread=1)は、ATTO Benchでは1587MB/s出ますが、CDM4.0.3では26MB/sしか出ません。

DiskSpd のコマンドラインオプションとの相性問題があるのかもしれません。
この手の問題は実機がなければいかんともしがたいので、お手数ですが DiskSpd のオプションを変更して試してみていただけないでしょうか?どのように変更すれば良いのかわからないのですが……。技術者の方かと思いますので、DiskSpd をぶん回せばきっと何かわかるはず。

DiskSpd のマニュアル入手先
https://github.com/microsoft/diskspd

【参考】 DiskSpd の起動オプション
http://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/manual-ja/MainWindow.html

Multi Seq: -b128K -d5 -oQQQ -tTTT -W -h -wWWW
Multi 4K: -b4K -d5 -oQQQ -tTTT -W -r -h -wWWW
Single Seq: -b1M -d5 -o1 -t1 -W -h -wWWW
Single 4K: -b4K -d5 -o1 -t1 -W -r -h -wWWW
QQQ: Number of queues, TTT: Number of threads, WWW: Read=0, Write=100

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 すがぴ  - 15/5/15(金) 10:15 -
>hiyohiyoさん
ご返答ありがとうございます。
オプションを変更しながらの確認には時間がかかりそうなので、とりあえず標準のオプションでDISKSPDを走らせた結果を添付します。現象は変わらないようです。

NVMe SSD:
Command Line: diskspd.exe -b128k -d5 -o32 -t1 -W -h -w100 d:\Test.data
Write IO
thread | bytes | I/Os | MB/s | I/O per s | file
------------------------------------------------------------------------------
0 | 127008768 | 969 | 24.23 | 193.86 | d:\Test.data
(97MB)
------------------------------------------------------------------------------
total: 127008768 | 969 | 24.23 | 193.86

Toshiba SATA SSD:
Command Line: diskspd.exe -b128k -d5 -o32 -t1 -W -h -w100 c:\Tools\BenchMark\Dis
kspd-v2.0.15\Test.data
Write IO
thread | bytes | I/Os | MB/s | I/O per s | file
------------------------------------------------------------------------------
0 | 2586181632 | 19731 | 493.71 | 3949.66 | c:\Tools\Ben
chMark\Diskspd-v2.0.15\Test.data (97MB)
------------------------------------------------------------------------------
total: 2586181632 | 19731 | 493.71 | 3949.66

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 hiyohiyo WEB  - 15/5/19(火) 1:05 -
▼すがぴさん:
>>hiyohiyoさん
>ご返答ありがとうございます。
>オプションを変更しながらの確認には時間がかかりそうなので、とりあえず標準のオプションでDISKSPDを走らせた結果を添付します。現象は変わらないようです。

全く確証はないのですが、CrystalDiskMark 3 では、FILE_FLAG_SEQUENTIAL_SCAN を有効にしてシーケンシャルリード/ライトテストを実施しています。

CrystalDiskMark 4 は FILE_FLAG_SEQUENTIAL_SCAN を有効にしていないのでひょっとすると、-fs オプションをつけてベンチマークすると結果が改善するかもしれません。

お手数ですが、-fs オプションを追加した上でテストしていただけないでしょうか?

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 すがぴ E-MAIL  - 15/7/9(木) 11:13 -
>hiyohiyoさん

大変遅くなりましたが、ようやく原因が判明しました。少々複雑なのでご容赦ください。

DISKSPDには、以下の-hオプションと、-Sオプションがあります。

-h: ソフトウェアキャッシュ(System Memory)とハードウェア書き込みキャッシュ(SSD Write Cache)両方を無効にする。ハードウェア読み込みキャッシュ(SSD Read Cache)は有効。但し、いくつかの条件(※)を伴う。
-S: ソフトウェアキャッシュ(System memory)のみを無効にし、ハードウェア書き込み&読み込みキャッシュを有効にする。

この記述だけだと、CrystalDiskMarkは-hオプションを使っているので、世の中にあるすべてのAHCI/NVMeデバイスにおいてWrite Cache無効の非常に低いパフォーマンスになるはずなのですが、以下の条件がクセモノです。

※-hオプションでSSD Write Cacheが無効・有効になる条件:
- StorAHCI.sysは、-hオプションを常に無視して、SSD Write Cacheが有効。
- StorNVMe.sysを使用し、かつPLP回路(遮断時データ保護回路)を持つサーバー用NVMe SSDは、-hオプションを無視して、SSD Write Cacheを有効にする。
- StorNVMe.sysを使用して、かつPLP回路を持たないクライアント用NVMe SSDは、-hオプションのポリシーに従い、SSD Write Cacheを無効にする。
- デバイスマネージャー上の「デバイスでWinowsによる書き込みキャッシュバッファーのフラッシュをオフにする」の機能をオンにすると、SSD Write Cacheが常に有効になる。但し、緊急遮断時にOSが壊れて二度とブートしなくなる可能性あり。

マイクロソフトは、このポリシーを決定済みで、StorNVMe.sysのWrite Cacheをオンするつもりはないそうです。また、インテルは上記のマイクロソフトのポリシーに従うらしいので、RSTドライバであっても、AHCIとNVMeで分けて、マイクロソフトのドライバーと全く同じ動きにさせるそうです。

要するに、-hオプションを使用すると、今後世の中に出てくるクライアント用NVMe SSDは全てHDD並みのパフォーマンスに見えてしまいます。
試しにDiskSpdで-Sオプションを使用したところ、期待通りのWrite performanceを得ることができました。

というわけで、次のCrystal Disk Markのバージョンで、-hではなく-Sオプションに切り替えるスイッチを用意していただけませんでしょうか。よろしくお願いします。

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 hiyohiyo WEB  - 15/7/9(木) 23:57 -
▼すがぴさん:
>-h: ソフトウェアキャッシュ(System Memory)とハードウェア書き込みキャッシュ(SSD Write Cache)両方を無効にする。ハードウェア読み込みキャッシュ(SSD Read Cache)は有効。但し、いくつかの条件(※)を伴う。
>-S: ソフトウェアキャッシュ(System memory)のみを無効にし、ハードウェア書き込み&読み込みキャッシュを有効にする。
>
>この記述だけだと、CrystalDiskMarkは-hオプションを使っているので、世の中にあるすべてのAHCI/NVMeデバイスにおいてWrite Cache無効の非常に低いパフォーマンスになるはずなのですが、以下の条件がクセモノです。
>
>※-hオプションでSSD Write Cacheが無効・有効になる条件:
> - StorAHCI.sysは、-hオプションを常に無視して、SSD Write Cacheが有効。
> - StorNVMe.sysを使用し、かつPLP回路(遮断時データ保護回路)を持つサーバー用NVMe SSDは、-hオプションを無視して、SSD Write Cacheを有効にする。
> - StorNVMe.sysを使用して、かつPLP回路を持たないクライアント用NVMe SSDは、-hオプションのポリシーに従い、SSD Write Cacheを無効にする。
> - デバイスマネージャー上の「デバイスでWinowsによる書き込みキャッシュバッファーのフラッシュをオフにする」の機能をオンにすると、SSD Write Cacheが常に有効になる。但し、緊急遮断時にOSが壊れて二度とブートしなくなる可能性あり。
>
>マイクロソフトは、このポリシーを決定済みで、StorNVMe.sysのWrite Cacheをオンするつもりはないそうです。また、インテルは上記のマイクロソフトのポリシーに従うらしいので、RSTドライバであっても、AHCIとNVMeで分けて、マイクロソフトのドライバーと全く同じ動きにさせるそうです。
>
>要するに、-hオプションを使用すると、今後世の中に出てくるクライアント用NVMe SSDは全てHDD並みのパフォーマンスに見えてしまいます。
>試しにDiskSpdで-Sオプションを使用したところ、期待通りのWrite performanceを得ることができました。
>
>というわけで、次のCrystal Disk Markのバージョンで、-hではなく-Sオプションに切り替えるスイッチを用意していただけませんでしょうか。よろしくお願いします。
大変丁寧なご説明ありがとうございました。ドライバ挙動に依存しているとは気が付きませんでした。
-h から -S に変更した CrystalDiskMark 5 Alpha1 をリリースしました。検証を重ね近いうちに正式版としてリリースいたします。

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 すがぴ E-MAIL  - 15/7/14(火) 8:52 -
>hiyohiyoさん

早速のご対応ありがとうございました。試してみて結果をお知らせします。
ところで、英語のwebサイトの表記について、ファイルサイズが日本語サイトと異なっていて、EXEのファイルサイズがZIPよりも小さく表示されています。
あとこれは英語サイトの仕様かもしれませんが、"[2015/07/05] CrystalDiskMark 4.1.0"のタイトルが水晶雫のウィンドウより上に来ているので、「あれ、4.1.0のダウンロードリンクは?」と思ってしまいました。ダウンロードリンクが、タイトルに近い方が見やすいと思いました。

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 hiyohiyo WEB  - 15/7/15(水) 0:02 -
▼すがぴさん:
>ところで、英語のwebサイトの表記について、ファイルサイズが日本語サイトと異なっていて、EXEのファイルサイズがZIPよりも小さく表示されています。
EXE版の方が圧縮率が高いためファイルサイズが小さくなっております。

>あとこれは英語サイトの仕様かもしれませんが、"[2015/07/05] CrystalDiskMark 4.1.0"のタイトルが水晶雫のウィンドウより上に来ているので、「あれ、4.1.0のダウンロードリンクは?」と思ってしまいました。ダウンロードリンクが、タイトルに近い方が見やすいと思いました。
期間限定の宣伝でしたので画像は削除しました。

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Re:NVMe SSD使用時のCrystalDiskMark 4.0...
 すがぴ E-MAIL  - 15/7/15(水) 23:19 -
>hiyohiyoさん

CrystalDiskMark 5.0.0 Alpha2を試しました。
NVMe SSDで、期待通りのRead/Writeパフォーマンスが得られました。(Seq Wr 35.44MB/s => 1550MB/sに上昇)

また、SATA SSDについて、Crystal Disk Mark 4.0.3と5.0.0 Alpha2の間でスコアの差は見られませんでした。

期待通りに改善できていると思います。ありがとうございました。

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